『ライ麦畑でつかまえて』のホールデン・コールフィールド君が「いい小説は読み終わったあとに作者に電話をかけたくなるようなやつだ」というようなことを言って、それに村上春樹が賛同して、さらに私が「おや...
Published by atasinti,
『ライ麦畑でつかまえて』のホールデン・コールフィールド君が「いい小説は読み終わったあとに作者に電話をかけたくなるようなやつだ」というようなことを言って、それに村上春樹が賛同して、さらに私が「おやびんの言う通りでヤンス!」とほいほい乗っかるんだけど、付け足すとしたら例えば『カラマーゾフの兄弟』を読んだあと、ドストエフスキーに電話をかけようと思い立ったとき、電話番号知らねえとかロシア語分かんねえとか、つーか作者百年以上前に死んでるとかいう問題をさておいて、「本当はイヴァンが一番好きなんだけど、でも彼はあんまりクールだから私には意外とスメルジャコフがぴったりくるかもって思うんだよね! それから私、癲癇とか白痴っていう言葉がもう美しいものとしか思えません」なんていう馬鹿まるだしの私の話を聞いてくれるんじゃないかって、「ああ、そうなんだ。君はそう思ったんだねえ」って聞いてくれるんじゃないかって、あるわけないのに当たり前にそんな気がしてくるのがいい小説なんじゃないかと思うのです。生きる技術なんて知らないけど - 峰なゆかのひみつの赤ちゃんルーム (via kogumarecord) (via chy) (via otsune) (via gkojax-text)