このことについては、以前にも触れているが、そもそも今回のツートップ戦略は、iPhoneを積極販売し、NTTドコモからユーザーを奪う他社に対抗する目的以上に、自社のフィーチャーフォンユーザーをスマ...

このことについては、以前にも触れているが、そもそも今回のツートップ戦略は、iPhoneを積極販売し、NTTドコモからユーザーを奪う他社に対抗する目的以上に、自社のフィーチャーフォンユーザーをスマートフォンに移行させる狙いが大きかった。

 日本におけるスマートフォンの普及率は現在4~5割といわれている。しかし、ユーザー数の多いNTTドコモのスマートフォン普及率は、各種数字から見るとそれよりもやや低く、3割程度と見られる。それゆえ、フィーチャーフォンユーザーをできるだけ早くスマートフォンユーザーに移行させることが、同社の現在の最重要課題となっているのだ。それによって、ARPU(月間電気通信事業収入)の向上、現在同社が注力している「dマーケット」などスマートフォン向けサービス利用の拡大、さらにはXiへの移行を加速させたいのである。

 ツートップ戦略も、スマートフォンの知識が乏しく、選ぶのが難しいフィーチャーフォンユーザーに対して、分かりやすい選択肢を与えて乗り換えを後押しするのが主な狙いだ。どちらかというと“攻め”よりも“守り”の意図が強いものなのである。 (2/4)ネットワーク・ホットトピックス - それでも純減したNTTドコモの「ツートップ戦略」は失敗だったのか?:ITpro