iPhone発売に関して、加藤社長に直撃してみると「今までのスタンスと何ら変わりません」と素っ気ない。“今までのスタンス”とは「iPhoneは魅力的な端末で、ドコモの総販売数の2~3割程度であれ...
Published by atasinti,
iPhone発売に関して、加藤社長に直撃してみると「今までのスタンスと何ら変わりません」と素っ気ない。“今までのスタンス”とは「iPhoneは魅力的な端末で、ドコモの総販売数の2~3割程度であれば受け入れることも可能」というものだ。この言葉を深読みすると、アップルが提示している条件が依然として高いために合意に至っていないのだろう。
これまで、ソフトバンクモバイルの孫正義社長とKDDIの田中孝司社長は、iPhoneを取り扱う直前については「ノーコメント」を貫いてきた。これはアップルとの契約が合意に至ると、「iPhoneに関して何も話してはいけない」という契約条項があるためだ。
しかし、加藤社長に関しては、現在もアップルに遠慮することなく、iPhoneに対して自由にコメントをしている。
新しいOS(基本ソフト)である「iOS7」の正式リリースは秋に迫っており、新しいiPhoneもそれと同時に発売される可能性が高い。新製品発売があと2~3カ月後に迫っているなかで、加藤社長のスタンスが全く変わっていないということは、この秋にドコモがiPhoneを取り扱い始める可能性は極めて低いと言わざるを得ない。 ドコモ、ツートップ戦略の誤算 iPhone当面見送りか :日本経済新聞