多摩田園都市をアジアで再現する――。東京急行電鉄(証券コード9005)のこうした試みがベトナムで動き出す。 ホーチミンから北へ約30キロ。ビンズン省の広大なゴム林跡地に職住商一体型の新都市の建設...

多摩田園都市をアジアで再現する――。東京急行電鉄(証券コード9005)のこうした試みがベトナムで動き出す。 ホーチミンから北へ約30キロ。ビンズン省の広大なゴム林跡地に職住商一体型の新都市の建設計画が進む。広さは約110ヘクタールと、東京西南部の丘陵に広がる多摩田園都市の30分の1ほどの大きさ。2020年ごろまでに高層マンションと戸建て計7500戸を分譲する。歩行者と車の通行を分離、植栽をふんだんに配置し、緑豊かな街にする計画だ。 東急は資本金の65%、約200億円を出資し現地企業との合弁会社を設立。この合弁会社が実際の運営を担う。事業規模は1000億円に上る見通しだ。新たにできる都市には「TOKYU」の名をつけるという。 11年のベトナムの1人当たり国内総生産/dx/async/async.do/ae=PLKILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5EAEAE4E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(GDP)は1374ドルで、日本の45年前の水準。ちょうど東急が田園都市の開発を本格化し始めた時期と重なり合う。現地のニーズを見極めたうえで、食品スーパーや百貨店などの流通事業、バス事業でも進出を狙う。日本の暮らし丸ごと輸出 ベトナムに東急田園都市 :日経ヴェリタスセレクト:マネー :日本経済新聞